京都で自転車保険の加入が義務化!いつから?料金は?罰則は?まとめ
2023/10/16
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京都における交通事故の約20%は自転車による事故であると言われています。特に京都市内は大学生や若い世代が多い、車の渋滞が多い、健康面を考えて・・などの理由から、移動手段として自転車を利用される人々が増加しています。
また、それらの自転車の増加に伴い、京都は『碁盤の目』と呼ばれるように小さな交差点(曲がり角)が元々多い街ですので、自転車と自転車による出会い頭の事故などが、年々増加の一途をたどっています。それらの理由から、京都では2018年(平成30年)4月1日より、自転車保険への加入義務化が決定されました。
今回は、京都で2018年4月1日から実施される『自転車保険の義務化』についての詳細を、わかりやすくまとめてみました。京都の地で自転車を乗る可能性がある方は、とても重要なルールとなりますので、ぜひ最後までお読みください。
自転車保険の義務化の背景は?
車やバイクを乗るには、強制的に義務付けされている自賠責保険に加え、任意で加入する自動車保険や車両保険などと契約するのが当たり前となっています。ですから万が一、車やバイクによって交通事故を起こした場合、保険会社からの保険金で被害者に支払うことになります。
しかし、自転車の場合はバイクや車とは違って、強制的に保険に加入することはありませんでした。そのことで、寝たきりや後遺症が残るような高額賠償の自転車事故が発生しているのも事実なのです。
ボディーに守られている車と違い、またヘルメットの着用も義務付けられていない自転車ですから、交通事故となった場合、重大な事故になることは当たり前とも言えるでしょう。特に今の時代はひと昔前とは比べ物にならないほど、軽量化およびスピードがでる自転車が増えていますから・・。
このような背景から、『誰にでも、自転車事故の加害者になる可能性がある』ということを念頭に置き、万一に備えて京都では自転車保険加入の義務化が決定されたのです。
自転車保険とは?料金は?
個人が自転車保険に加入するには、いくつかの種類があります。主な例を下記にまとめてみます。
【個人加入の種類】
・自転車保険
・自動車保険の特約
・火災保険の特約
・損害保険の特約
・各種共済の特約
などなど
【団体加入の種類】
・会社等の団体保険
・PTAの保険
・クレジットカードの付帯保険
などなど
このように、自転車保険に加入するには個人加入、団体加入をはじめとして、自転車事故を専門にした自転車保険、また各種保険・共済の特約で付帯してある個人賠償責任保険などの種類があります。
それぞれの保険の種類によって、料金は異なりますが、自転車事故を専門にした自転車保険を例として挙げると、月々あたり数百円くらいの保険料のものが多いです。
また、あなたが加入している保険に自転車保険が含まれているのか、個人賠償責任保険などの特約がついているのか、保険会社に問い合わせをしたり、これを機に保険の見直しも含めて保険のプロに相談してみるのも良いかも知れません。
自転車保険未加入の罰則は?
それでは2018年の4月以降に、自転車保険に未加入だった場合、違反者に対する罰金の徴収や罰則はあるのでしょうか?
調べたところ、この記事を書いている現在では、罰則は設けられていないようです。しかしながら、学校関係、事業者などの協力を得て、自転車保険加入への確認・施策が今後は強化されていくことになりそうです。
罰則こそ今のところはありませんが、ご本人・ご家族の万一に備えて、自転車保険には絶対に加入しておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は京都府において2018年(平成30年)4月から施行される自転車保険の義務化について、まとめてみました。
平成23年から平成28年の5年間で、自転車どうしの事故は約1.6倍に増えています。また自転車に乗った小学生が加害者となり、高齢者が被害者となった自転車事故の裁判の結果では、9,521万円の賠償金を支払うことを命じられた判決もありました。
このように自転車事故は、想像している以上に重大事故となるケースがあります。保険に加入するのは当たり前ですが、事故が起こらないように、日々の運転マナー・ルール・スピートには十分に配慮して安全運転を心がけてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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