京都で公立の中高一貫校はどこ?偏差値は?評判は?気になるまとめ!
2023/10/25
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京都で中高一貫校への中学受験を考えた場合、私立の学校を選ばれるだけではなく、最近では公立の中高一貫校を目指すご家庭も増えてきています。
私立の学校と比べれば、校舎の設備環境などにおいてやはり公立校は劣ってしまいますが、何と言っても6年間の学費のコストパフォーマンスを考えてみた場合、公立校はとても魅力的です!
京都の私立校以外で中高一貫と言えば、ひと昔前までは京都教育大学附属中学・高等学校という『国立の学校』だけでした。しかし所謂、公立(京都市立・京都府立)で中高一貫校が誕生したのは十数年前のことになります。
京都では2004年に、洛北高等学校が『京都府立洛北高等学校・付属中学校』へ、西京商業高等学校が『京都市立西京高等学校・附属中学校』となり、この2校が公立校として初の中高一貫校となりました。そして少しずつ増え続け、2018年の春には京都では5校目となる南陽高等学校が『京都府立南陽高等学校 ・附属中学校』となり、一貫教育が開始されます。
今回は京都にある公立の中高一貫校はどこなのか?また評判や偏差値など、実際に通われていた生徒さんたちのお話や、京都生まれ京都育ちの私の正直な意見も交えながら、ご紹介させていただきます。ぜひ最後までお読みください。
洛北高等学校 附属中学校
(偏差値)約67
(合格倍率)※2017年度データ参考
・受験者数:374名
・合格者数:80名
・倍率:4.68
(評判&特色)
むかしの洛北高校時代は制服もなく、私服で通学できるとても自由な校風の学校でした。文武両道のイメージが強く、当時はサッカーやハンドボールの強豪校としても京都では有名です。
西京高校と同じ年(2004年)に京都初となる公立の中高一貫校としてスタートし、現在に至ります。京都大学への合格者数も毎年多く、2017年のデータでは全国で8位にランクイン。京都の学校としては洛南高校、堀川高校に次いで3番目に多い京都大学への輩出数を誇ります。
これらのことから、とても勉強に力を入れられている学校だという評判で、京都では知られています。
(入試関連の情報)※2018年度
西京高等学校 附属中学校
(偏差値)約66
(合格倍率)※2017年度データ参考
・受験者数:553名
・合格者数:120名
・倍率:4.61
(評判&特色)
昔の西京商業高等学校だった時代は、女子生徒が多い高校でした。当時はソフトボールやバレーボールなど、女子スポーツの部活動が強い学校として京都では知られていました。
現在では、京都で中高一貫となった公立校の中で最も志願者数が多く(2017年現在)、男女共にとても人気が高い学校となっています。それでも随分とマシになった方で、中高一貫教育がスタートしたばかりの頃は、募集定員120名に対して1,000名を超える志願者が集まり、合格倍率が約10倍という難関状態が何年も続いていました。
また京都の公立中高一貫校の中では唯一の『京都市立』となります。残りの他校は今のところすべて府立となります。
(入試関連の情報)※2018年度
園部高等学校 附属中学校
(偏差値)約63
(合格倍率)※2017年度データ参考
・受験者数:63名
・合格者数:40名
・倍率:1.58
(評判&特色)
京都の北部、南丹市園部町にある歴史の古い学校です。2006年に南丹市では初となる中高一貫校として認定されました。
洛北高校附属中学や西京高校附属中学など、京都で先陣を切って公立中高一貫校となった学校は京都市内にしかありませんでしたが、園部高校が付属中学を有するようになってからは、この地域のご家庭にも選択肢が広がりました。
受験者数はそんなに多くないようで、合格倍率は1.58(2017年度データ)ということで、中高一貫の公立校としては今現在もっとも入学しやすい学校と言えます。
(入試関連の情報)※2018年度
福知山高等学校 附属中学校
(偏差値)約62
(合格倍率)※2017年度データ参考
・受験者数:103名
・合格者数:40名
・倍率:2.58
(評判&特色)
1901年に開校した京都府北部、福知山市にある学校です。京都では『福高(ふっこう)』と通称呼ばれていました。中高一貫校となったのは2015年からですので、比較的まだ新しい歴史となります。
京都の福知山市には高校野球で有名な福知山成美高校をはじめ、京都共栄学園高校、福知山淑徳高校などの私立校もあります。公立の中高一貫校としては福知山市で唯一の福知山高校附属中学校は、それらの私立校にも負けないハイレベルな授業が展開されています。
国公立大学や医科大学・有名私立大学への進学率も高く、とても学業に力を入れられている印象があります。
(入試関連の情報)※2018年度
南陽高等学校 附属中学校
(評判&特色)
2018年(平成30年)の中高一貫開校に向けて着々と準備が進められています。南陽高校は京都の木津川市にある文武両道で有名な学校で、有名大学への進学率も高い公立校として知られています。
京都の中では5校目となり、木津川市としては初となる公立の中高一貫校として、期待が寄せられています。
(入試関連の情報)※2018年度
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は京都府にある公立の中高一貫校についてまとめてみました。
学費面のコストパフォーマンスが高い公立の中高一貫校は、とても人気があり倍率もピーク期には10倍を超えていました。しかし年々、倍率も下がり傾向となってきています。
単なる少子化の問題なのか?それとも、大学への進学率や授業カリキュラム、学習環境などにおいて、やはり私立校を選ばれるご家庭が多いのか?
受験をお考えのご家庭の方は、オープンキャンパスや学校説明会などに参加してみて、ぜひその辺りの事も確認されることをオススメします。またよろしければ、あわせて読まれている関連記事もぜひご覧になってみてください。最後までお読み頂きありがとうございました。
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