【京都の私立中学高校】内部生との確執は?外部生の心得は?注意点!
2023/10/17
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京都にはたくさんの私立中学高等学校があります。その中には、小中高大と一貫の学校をはじめ、中高大一貫、中高一貫、さらには幼稚園も有している学校など、多岐にわたります。
そのような学校に外部生として入学した場合、やはり、多かれ少なかれ内部生との確執やいざこざ、付き合い方などで悩まれるご家庭もあります。そして、京都には京都特有の文化の1つである『外部(よそ者)を受け付けない』というような風潮があるで、これまた厄介です!
今回は、京都生まれ京都育ち、そして京都の私立校出身(外部生として)の私が京都の私立学校における内部生の実情や、外部生として入学し内部生と接するときの心得などを、赤裸々にご紹介させていただきます。
京都の私立中学高等学校(※北部地域は除く)への受験をお考えの方は、ぜひ続きをお読みください。
まずは京都の私立校の概要
先程も述べたように京都には色々なタイプの一貫校があります。幼稚園や小学校を有する学校の場合は、中学受験の段階で外部生として扱われてしまいます。また、高校受験の段階で外部生として扱われる学校、反対に一貫校ではなく内部・外部の分け隔てのない学校もあります。
では、まずは京都の私立校のタイプをわかりやすく分類してみます。
■小学校を有する京都の私立校
京都光華、京都女子、京都聖母学院、京都文教、同志社、同志社国際、ノートルダム女学院、洛南、立命館
これらの学校は附属の小学校を有していますので、そのまま中学・高校へ内部進学された生徒さん達と比べて、地元の公立校から中学受験および高校受験をして入学してきた方々のことを外部生として扱われます。
■中学からある京都の私立校
大谷、京都学園、京都産業大学附属、京都精華学園、京都橘、京都国際、同志社女子、花園、東山、平安女学院、洛星、立命館宇治、龍谷大学付属平安
これらは中高一貫(中には大学まで)の私立校となります。ですので、中学受験をした皆が同じスタートラインとなりますので、内部生・外部生といったような分け隔てはありません。しかし、高校受験で入学してきた方々は外部生として扱われます。
■高校からある京都の私立校
華頂女子、京都外大西、京都芸術、京都廣学館、京都翔英、京都成章、京都西山、京都明徳、京都両洋、洛陽総合
これらの私立校は高校からある学校のため、内部生・外部生という概念は一切なく、全員が同じ高校受験からのスタートとなります。
内部生は怖い!? 特徴とは??
では、実際に内部生と外部生の間には大きな壁や派閥、トラブル等はあるのでしょうか?正直に申し上げると、多かれ少なかれ、そのようなことは絶対にあります!内部生の子からしてみれば、外部生は少し人数の多い転校生のように思えるのが当然でしょう。
それでは、まずは内部生の実態を知ってもらうために、よくある内部生の特徴、内部生あるある!をまとめてみます。
(内部生の特徴)
・裕福なご家庭の子が多い
・グループが出来上がっている
・リーダー格の位置に就いている
・内部生だけで群がっている
・中には超おバカちゃんもいる
・少しクセのある保護者もいる
やはり一番の特徴としては、裕福なご家庭のお子さんが多いということが挙げられます。義務教育である小学校・中学校で地元の公立ではなく、わざわざ私立校に通わせるというご家庭ですから、高い学費を支払えるだけの金銭力があり、そして教育や環境に対して意識が高いご家庭が多いのは当然です。
また、内部生の子たちは当然のことながら、今までに築き上げた友人関係やポジション、グループがもう既に出来上がっています。ですので初めの頃は、どうしても内部生同士で集まり群がっておられる光景をよく目にすることでしょう。
しかしながら、クラスの中心的な存在である内部生たちの中には、言葉は悪いですが、超おバカちゃんが存在しているのもよく聞く話です。外部生の子たちは2年~3年という長い時間をかけて、受験勉強を必死に頑張って入学してきます。受験することなくエスカレーター制で内部進学してきた内部生と比べれば、学力面では外部生の方が上回るという現象も、入学当初ではよく見受けられます。
そして、内部生の保護者さんの中には、外部生の子たち及び保護者のことをよそ者扱いし、下に見るような残念な方もおられます。『うちの子は幼稚園の頃からの内部生だから・・』という決まり文句を武器に、保護者会や懇談会などで集まる際、外部生の保護者さんに向けて自慢げに話す方は必ずおられます。
外部生の心得は?対策は?注意点!
それでは上記で述べた『内部生の特徴』を踏まえた上で、外部生は内部生に対してどのように振る舞えば良いのか?外部生の心得や対策、注意点などをご紹介させていただきます。
ぜひ、ここで学んで内部生にも仲の良い友達ができ、楽しい学校生活が送れるようにしてください!
(外部生の心得)
・まずは外部生から友達に
・ポジションをわきまえる
・郷に入っては郷に従え
・内部生のことを批判しない
・決して無理する必要はない
・悔しければ実力で勝負しろ
外部生がいきなり内部生と仲良くなれなくても、まったく心配はいりません。まずは同じような境遇の外部生同士で仲良くなっていくことが重要です。そうすることで、徐々に内部生・外部生、お互いのグループが楽しそうに見えてきて、交流をもつようになっていくケースもよく見かけます。
また、学校にはその学校独特の暗黙の決まりや校風というものが必ず存在します。地元の公立校では通用したことが通用しないという場面も多々あることでしょう。『郷に入っては郷に従え』の考え方で、まずは自分のカラーを出していくことを優先するよりも、学校・クラスの空気をシッカリと読み、自分のポジションをわきまえることも大切です。
そして、外部生の中には『あの子は内部生だからワガママだ』とか『内部生はおバカだから・・』というような内部生に対して変に偏見をもってアレルギー反応を示す子もいます。これは一番よくありません!ただでも私立校の内部生たちはプライドがお高い、お嬢ちゃんやお坊ちゃんが多いですので、内部生というだけの理由で批判をするのは絶対に控えましょう。
最後に、それでも内部生の子たちと仲良くなれない!という方は、無理しなくても良いと思います。どうしても人間には好き嫌いがあるものです。無理をして媚を売って自分を押し殺してまで、仲良くなる必要はありません。そして、もし外部生ということでイジワルをされるようなら、『実力で勝負してやる!』というモットーを掲げて、勉強や部活などで力の差を見せつけてやればいいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は京都の私立校における内部生と外部生のお話をさせていただきました。最近では、どこの私立校でも入学してすぐの頃に、交流合宿やスポーツ大会などの行事が組まれていますので、誰とでも打ち解けられるように工夫されています。
そして、内部生・外部生という意識も入学して初めの頃だけです。徐々に時間が経つにつれて、お互いの違いや区別を認め合いながらも仲良くやっていく術を、子供たちは自然と身につけていきます。そしてこれらのことが、将来社会に出ても役に立つコミュニケーション能力の第一歩だと思います。
京都の私立校における内部生・外部生でお悩みの方にとって、今回の記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。またよろしければ、あわせて読まれている関連記事もどうぞご覧になってください。
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